こんにちは、久川和人です。
今は、急速なインターネットの普及により、ちょっとしたことでもスマートフォンやパソコンで簡単に調べられる時代になりました。
「情報が幅広く、簡単に手に入る。」
とっても便利なことではありますが、その反面、たくさんの情報がありすぎて迷いの元凶になっていませんか?
今回は、たくさんの情報は迷いの元凶!余計なことを調べない生き方についてお話していきます。
たくさんの情報が判断力を弱めている?!
たくさんの情報があると判断力を弱めることになるかもしれません。
たとえば、健康のために何かをしたいと考えたとします。その「健康のため」についてインターネットで調べれば、健康のための食事や健康食品、運動器具だけでも数えられない数の情報が一瞬にして出てきます。
そのような情報を見ていると、「これもよさそうだし、あれもよさそう。こんなものまであるのか。」とあまりに選択肢が多すぎて、判断できなくなります。
つまり、判断に迷ってしまう、判断に自信が持てなくなってしまうということです。
自分が何をしたいか
判断に迷ってしまう、判断に自信が持てなくなってしまうということは、健康に関してだけでなく、あらゆる場面でこうしたことが起こっています。
仕事についても、「これは条件がいい」、「将来性がありそう」、「給料はここがよさそう」、「仕事の内容が面白そう」という事になります。
本来、仕事を考えるうえで、「自分が何をしたいのか」という視点が最も大事です。仕事を選ぶというのは「どう生きていくか」ということとも深く結びついているのです。
どんなにたくさんの情報を集めても、「自分が何をしたいのか」も「自分の生き方」も見つけることはなかなかできないことかと思います。やはり、自分の心の中に見つけるしかないのです。
「心の置きどころ」を定める
自分の心の中に見つけようとするには、周りの情報にとらわれす、じっくりと腹を据えて考えてみる、つまりは、「心の置きどころ」をしっかりと定めて、その心に問いかけてみるということを行うべきです。
そのため、情報は迷いの元凶にもなります。情報がありすぎて、心をどこに置いたらよいのかがわからなくなるのです。心をどこに置いたらよいのかわからないということは、迷ったり、不安になったりして当然です。
もちろん、情報量が多いということは選択肢も多くなり、可能性が広がることにもなります。だからこそ、選択肢は絞り込むことが重要なのです。
「心の置きどころ」を定めるということを心がければ、そのために必要と思われる情報だけを集めて、選択肢を広げることができます。
心の置きどころが定まって選んだ仕事、あるいはやると決めた行動なら、たとえすぐには思うような結果が出なくても、迷いにくくなります。つまりは、そのことに一生懸命になれるのです。
僕はうつ病がひどくなったとき、うつ病を治すための方法をインターネットでたくさん調べました。うつ病に良いとされる薬や食品、日常の過ごし方や考え方などたくさんありすぎて、また、何を信用していいのかもわからず、判断できないことで自分を責めて、うつ病がより悪化していった時期がありました。
そこで、たくさんある情報ばかりに頼らず、「心の置きどころ」を定めて、「自分が今何がしたいのか」ということだけをじっくりと考えてみました。
そこで出た結果が、「今はゆっくり休みながら、無理のない生活を送る。」、「心療内科の主治医を信頼し、正しく薬を飲む。」、「外に出て散歩がしたい。」ということだったのです。
それで、無理のない生活を送るためにはどうしたらいいのか、散歩を楽しむにはどうしたいいのかといった限定的な情報だけに絞り、選択肢を広げていきました。
その結果、情報が多すぎて迷うことなく、うつ病も良くなっていきました。
また、主治医から日記を書くのがいいということも言われていたため、せっかく日記を書くなら好きなことをブログに書いていきたいとも思うようになり、ブログも始めるようになり、積極的に行動もできるようになったのです。
おわりに
禅語に、
「随処(ずいしょ)に主となれば、立処(りっしょ)みな真なり」
という言葉があります。
その意味は、どんなところにあっても、「いま」「ここ」でできることを一生懸命にやっていれば、自分が主人公になれる、ということです。
主人公になれば、いくら入ってくる情報が多くても惑わされることはありません。一生懸命になるということは、しっかりと一定方向を見据えることができます。
いつだって、どこだって、主人公になれるのです。
情報が多くて迷ってしまうことがあるかと思います。そのときは、まずは、「心の置きどころ」を定めて、「いま」できることに集中するということを心がけてはいかがでしょうか。