タイムマシンなんていらない

こんにちは、久川和人です。

あなたは過去のことに対して、あのとき、

  • ああしておけばよかった。
  • あっちを選んでおけばよかった。
  • 買っておけばよかった。

など、自分が選ばなかった選択肢に対して、後悔したことはありませんか。

そんなときは、タイムマシンがあったら過去に戻ってやり直すってことができますよね。でも、僕が知っている限りではタイムマシンは存在しないので、過去に戻るなんてできません。過去を悔やんでも何も変わりません。

それだったら、選ばなかった選択肢のことは考えなければいいのです。選ばなかった選択肢のことを考えなければ後悔しませんよね。

でも、どうすれば選ばなかった選択肢のことを考えなくなれるのでしょう。

今回は、タイムマシンなんていらない?!選ばなかった選択肢のことは考えないという生き方についてお話していきます。

僕はタイムマシンが欲しかった

タイムマシン

あなたは、タイムマシンは欲しいですか?

あなたも知ってのとおり、タイムマシンは過去や未来に行くことができる乗り物。アニメのドラえもんや映画のバック・トゥ・ザ・フューチャーなどに出てきて、過去や未来に行くことができます。

ここではタイムマシンで過去に行くことによって過去の行動を変える、未来に行くことによって選択した場合の未来のことを事前に知ることができると想定して話を進めます。

そのタイムマシンがあれば、

  • 未来の自分はどうなっているのかを知る。それが悪い未来なら、いい未来となる行動をする。
  • やり直したい過去に戻って別の選択をする。そして、良いと思う選択肢から選ぶ。

といったことができ、自分が一番いいと思う人生を歩むことができるかもしれません。

これは、昔の僕が思っていたことなのです。ちょっとでも悪いことがあると、「幸せな人生を送りたい」、「つらい過去を変えたい」と思っていました。

そうするためには、タイムマシンに乗って、

どんな未来か確かめる。 ⇒ 悪い未来だったら過去に戻って違う行動をする。 ⇒ また未来に行って確かめる。

を繰り返し、幸せだと思う選択肢から選んで人生を進めたかったのです。

だから、つらくない未来を送るために、昔の僕はタイムマシンが欲しかったのです。

それに、過去をやり直せれば、

  • 2つの商品のどちらがいいか選べないとき、過去に戻れるのなら、どっちも試してよかった方の商品を選ぶ。
  • あのとき買っとけばよかったなんて思っても、過去に戻って買う。そして過去に戻って買った後、やっぱりいらなかったと思ったら、また、過去に戻って買わないこともできる。
  • 不必要に言ってしまった発言を、過去に戻って言わないようにする。

など、ちょっとしたことでも変えることができるので、使い方によっては非常に便利です。

さらに、未来を見ることができれば、

  • 事故、犯罪を未然に防ぐ。
  • 災害から身を守る。
  • 病気の早期発見ができる。

など、自分や人の役に立つこともできます。

過去や現在の行動を変えることで後悔しない人生が送れる。

タイムマシンは自分にとってはメリットだらけだです。だからタイムマシンが欲しいと思っていたのです。でも、過去をやり直しすぎて一向に未来が進まなくなりそうですね。

注目を集めたかった

注目

僕は小さいころから人と接するのが苦手だったのです。勉強もあまりできない。おまけに優柔不断で決断することができなくて、自分の意見もなかなか言うことができませんでした。

そのため、いつも、選択肢があるとなかなか選べず、時間をかけて選んでも、選ばなかった選択肢のことばかり考えてしまうのです。どれを選択したとしても、メリットもデメリットもありますよね。でも、選ばなかった選択肢のメリットのことを考えてしまい、「あのとき、ああすればよかったのかも」、と後悔するのです。

小さいころは過去が変えられたら、こんなふうにしたいと思っていました。

  • 友達に変だと思われることや怒らせること、言ってはいけないことなどがあってもやり直せる。
  • 未来に行って事前にテストの答案を見ることで、成績を上げることができる。
  • 優柔不断で決断できなくても、過去に戻って何度も決断をやり直せる。
  • 人のいいと思った行動を事前に僕がすることができる。
  • 買った商品に満足しなかったら、別の商品を買い直すことができる。

もちろん、過去を変えることができるとは思っていません。それでも、選ばなかった選択肢を考えてしまうのです。自分の持っていないものを欲しかるという「無いものねだり」や、他の人が良く見えてしまう「隣の芝生は青く見える」といった感情がでてしまう。そして、その感情が抑えられないのです。

先に未来を見たり、過去に戻って行動を変えることで、後悔しない生き方をしたいということ以外にも、僕は目立たない人間だったので、周りから注目を集めたかった、目立ちたかったといった憧れもあったのだと思います。

そして、社会人になってからも、「あのとき、ああすればよかった。」、「こんなこと言わなければよかった。」と後悔や自責の念にかられてばかりです。過去に戻って変えたいと本気で思っていました。

後悔や自責の念は「ねたみ」の原因にも?!

ねたみ

このように、過去の行動を後悔してばかりいると、不安や悩みも増えて、幸せではなくなります。そして、他の人に嫉妬を感じるようになり、「ねたみ」の感情が生まれます。

たとえば、

  • あの人は仕事が出来る。
  • あの人の周りでは楽しそうに会話をしている。
  • 友人が大手企業でたくさん給料をもらっている。
  • 友人が結婚した。

など、幸せそうな人を見ると、自分の感情に、

  • 喜ぶことができない。
  • イライラする。
  • 気に食わなくなり、人の幸せが許せない。
  • みじめな気持ちになる。

などが生まれます。

さらに、自分がせっかく楽しい時間を過ごしているのに、「○○のほうがもっとよかったかも」とか思うようになるのです。

それは「ねたみ」から来る感情。

仕事でも遊びでも「自分が一番いい思いをしたい。成功したい。」のです。でも、後悔ばかりしていると、自分が一番いい思いをしていない、成功してると思えないから、他の人や他のことに対して「ねたみ」が出てくるのです。

でも、自分が一番いい思いをするということはできない。なぜなら、世の中にはもっといい思いをしている人がいっぱいいるからです。それは、身近にいる人かもしれないし、歴史や伝説の中の人かもしれませんが、もっといい思いをしたり、もっと大きな成功をしているからです。

そして、「ねたみ」は、他の人が不幸になったり、失敗をすると、喜びを感じてしまうようにもなります。「ねたみ」は、自分の持っているものから喜びを引き出すかわりに、他の人が持っているものから苦しみを引き出してしまうのです。「他人の不幸は蜜の味」なのですね。

僕は社会人になって、責任が増え、初めてのことが多く選択に悩むことが増えました。経験がないことで判断を誤り、仕事が上手くいかないことも増えていきます。そうすると、自分が選ばなかった選択肢のよいことばかりを考えることが多くなりました。

それにより、後悔することが多くなり、日常生活でも周りの人に対して、「ねたみ」を感じるようになります。そして、他の人が失敗することを喜ぶようにもなりました。

そんなこともあり、僕は仕事や人間関係が上手くいかず、よい職場があるかもしれないと思い転職を繰り返したり、結局どこにいっても上手くいかずうつ病を発症し休職することにもなりました。

選ばなかった選択肢に未練を感じてしまう

選択肢

うつ病のときって、いろいろと過去のことについて悩むときがあります。

  • あのとき、ああすればよかった。
  • 別のことを選んでおけばよかった。
  • こんなことしなければよかった。
  • こんなこと言わなければよかった。

つまり、「過去が変えられたら」、「変えたらこんないいことがあったはず」と思い悩むのです。

これはうつ病のときではなくても思うことはありますよね。ただ、うつ病のときのほうがより深刻に考えてしまうのです。

でも、選択した結果がよかった場合でも、他に選択肢があった場合、別の選択肢のいいことを考えてしまう。

要は、選択肢が複数あると、選んだ結果が良くても悪くても、

選ばなかった選択肢のほうがもっとよかったという想像が強くなり、耐えられなくなる。

選ばなかった選択肢に未練を感じてしまう。

ということになります。

これだと、今を生きている気がしないし、人生を心から楽しむことができないのです。

そんなときはタイムマシンの出番なのですが、タイムマシンはありません。過去に戻ることはできないし、変えることはできないのはわかっています。

でも、タイムマシンなんていらない?!

ランナー

でも今の僕は、「タイムマシンはいらない」と思うようになりました。

それは、こんな出来事があったからです。

うつ病がひどく、会社を休職していた時のことです。休職した直後は家から出ることができませんでしたが、徐々に回復していき、昼間に散歩に出られるようになったときのことです。

そこで無邪気に遊ぶ子供たちを見て、うつ病で悲観的になっていた僕が、「悲劇の主人公」ではなく、幸せを取りに行くという気持ちになりました。

その記事はこちらをご覧ください。

それまでの僕は散歩中、多くの人たちが幸せそうとか楽しそうに見え、ねたみが生まれていました。

でも、幸せを取りに行くという気持ちで散歩をしていると、

「他の人が僕よりも幸せだったり、楽しいのではないか。」なんて考えても仕方がないこと

だと思えるようになったのです。

「自分よりも幸せだと思える人たちと比較しても意味がない。」

そう思うことで、「ねたみ」という感情から逃れることができるようになったのです。

そして、「あのとき、ああすればよかった」といった、自分が選ばなかった選択肢に未練を感じてしまうことに対しても、

「選ばなかった選択肢を考えても仕方がない。」

「選ばなかった選択肢は考えない。」

と思えるようになりました。

だから、今のままでいいのです。過去も未来も見たり、変える必要がないから、タイムマシンはいらないのです。

もちろん、このような思考に変えるのは簡単ではありませんでしたし、今でも「選ばなかった選択肢を考える」ことはあります。

でも、「他の人と比較することや選ばなかった選択肢を考えたところで仕方がない。」という気持ちが持てるようになりました。その気持ちを持てるようになるためにはつぎのようなことをしました。

  • もっと自分に自信を持つ。自分が一番だと考える。
  • ささいなことでも目いっぱい楽しむ。
  • 心身の疲れをできるだけ解消させる。
  • 今この瞬間が一番大事だと思う。

もっと自分に自信を持つ。自分が一番だと考える。」ということは、難しいですよね。自分に自信が持てないから悩むのです。これに対しては、自分を一番大事にするということで自分に自信を持つことができるようになりました。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

ささいなことでも目いっぱい楽しむ。」ということは、楽しいことをしているので、「ねたみ」の感情が生まれにくくなります。

心身の疲れをできるだけ解消させる。」ということは、一見すると関係ないように思えます。しかし、心身が疲れると不平不満を抱きやすくなったり、判断力が鈍ったり、ミスが多くなります。これにより、「ねたみ」や「選ばなかった選択肢に未練を感じる」ようになります。心身の疲れを解消させることは、不幸を遠ざけて幸せを感じるためには大切なのです。

今この瞬間が一番大事だと思う。」ということは、とても大切なことだと思っています。過去は変えられないし、未来はどうなっているのかわからない。だから、この瞬間が一番大事だと思って、この瞬間のことだけに集中すれば、余計なことを考えなくなります。

でも、人間は感情を持っています。そのため、どうしても、他の人と比べたり、選ばなかった選択肢を考えることはあるのです。

そのときは、「そんなことを考えても仕方がない」という気持ちを持ちつつ、「今、あの人がうらやましい」とか、「あのとき、ああしておけばよかった」などといった自分の今の気持ちを受け止めていくと、自然と気持ちが和らいできます。

失敗したときの振り返りは大事です

「選ばなかった選択肢は考えない」ということは大事だとお伝えしました。

でも、仕事などで失敗をした際、なぜ失敗したのかを考えて、改善していく必要があります。そのときは、やったことを振り返ったり、選ばなかった選択肢を考えてみることは必要です。

ただ、そのとき、選ばなかった選択肢に未練を感じたり、選ばなかった選択肢のほうがよかったと、いつまでも後悔することをしてはいけません。

チャレンジしなければ失敗はしないけど、成功もしないのです。今後、同じようなことがあったときに、同じ失敗をしないようにすればいいのです。

まとめ

今回は、「タイムマシンなんていらない?!選ばなかった選択肢のことは考えないという生き方」についてお話ししました。

日常生活においてどうしても、

  • 選ばなかった選択肢を考える。
  • 後悔する。
  • 他の人をねたむ。

ことを無くすことはできません。人間は感情を持っているので、いろいろなことを思うことは仕方がないことです。

でも、

  • 自分よりも幸せだと思える人たちと比較しても意味がない。
  • 選ばなかった選択肢を考えても仕方がない。
  • 選ばなかった選択肢は考えない。

ということが少しでも認識が出来るようになると、人生が楽になるし、幸せに感じられるのです。

そのための方法として、つぎのようなことを心がけるとよいです。

  • もっと自分に自信を持つ。自分が一番だと考える。
  • ささいなことでも目いっぱい楽しむ。
  • 心身の疲れをできるだけ解消させる。
  • 今この瞬間が一番大事だと思う。

選ばなかった選択肢を考えないということは難しいです。そのように考えることもあなたが感情や想像力が豊かだという魅力の一つなのです。でも、過去に戻って選択を変えることはできないので、いつまでも後悔することはしないようにしてくださいね。

 

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